足湯デトックスというものをご存じでしょうか。専用の器具にお湯を張り、しばらく足を浸けておくと、足から老廃物がどっさり出てくるというものらしいです。
とあるサイトの説明によると、微弱電流を流すことにより水が電気分解され、マイナス還元イオン水により、体内の老廃物が足に引き寄せられて排出されるそうです。終わった後の水を分析すると、ヒ素・水銀・カドミウムなどの有害金属が検出されるといいます。
写真を見てみると、足を浸ける前は透明だった水が、時間が経つとどんどん汚れていって、30分もすればドブ川のような色になっています。
そもそも、人体の表面には皮膚があって、バリアの役割を果たしています。私たちは海や川に入っても、皮膚のおかげで水の中に含まれているばい菌が入ってくることはないし、体の中の成分が外に出ていくこともありません。
もしお湯に浸けた足から老廃物が排出されるとしたら、それは汗の中に混じっているということになります。仮にそうだとして、なぜ人体に有害な金属のみが汗とともに排出されるのでしょうか。人体に必要な金属は体内に残り、有害なものだけ外に引き寄せられる理屈が謎です。
また、足湯が濁るのは電極や水の中の成分が反応したものです。デトックス用の水に足を入れずに動かしても、水は濁ったという実験もあります。
足湯で確実な効果といえば、足が暖まることくらいでしょう。宣伝文句に乗せられて、過剰な期待をしないほうが賢明だと思います。