丁寧さと率直さの狭間で

とあるコンビニでこんな掲示を見かけました。「感染症対策のため、当面の間イートインコーナーの使用をご遠慮いただいております」。ものすごく遠まわしな言い方ですね。店側の意思でイートインコーナーを閉鎖しているのだから、「当面の続きを読む “丁寧さと率直さの狭間で”

重く受け止めたい人々

裁判の記事で「判決を重く受け止めたい」というコメントをよく聞きます。「たい」という部分がどうしても引っかかります。助動詞「たい」は、話し手の希望を表します。「判決を重く受け止めたい」というのは、コメントを出している人の希続きを読む “重く受け止めたい人々”

やめてほしい「ていく」

「~ていく」という表現が最近気になっています。「~ていく」には様々な用法があります。まず、物理的な移動を表す用法。 (1) 雨が降りそうだったので、傘を持っていった。(2) 向こう岸まで泳いでいった。 上記の例文は、いず続きを読む “やめてほしい「ていく」”

尊敬語と新たな文法の可能性

一般的に、動詞に「れる・られる」を付けたり、「お/ご~になる」という形にしたりすることで尊敬語になります。例えば、「帰る」⇒「帰られる」/「お帰りになる」など。また、一部の動詞には固有の尊敬語があります。例えば、「話す」続きを読む “尊敬語と新たな文法の可能性”

会社にさん付けって変ですか

「鈴木さん」とか、「佐藤さん」のように、「さん」というのは個人に付けるものです。したがって、フジテレビのことを「フジテレビさん」と呼んだり、総務部のことを「総務部さん」というのは誤った使い方だと言えます。皆さんは法人や組続きを読む “会社にさん付けって変ですか”

合意のもとでの時報ジャック

ローソングループは、2021年にアーティスト活動40周年を迎える布袋寅泰の関連新商品を発売したり、特別企画を実施したりしているようです。私が気になったのは、「時報ジャック」という企画です。ローソンストア100の店内時報の続きを読む “合意のもとでの時報ジャック”

余計な「を」を入れる

「お待たせをいたしました」。電車のアナウンスや店員の案内などで、このような言い回しを聞いたことがあると思います。「お待たせを」の「を」は不要です。なぜ不要なのか、そしてなぜ不要な「を」を入れて話す人がいるのかについて検証続きを読む “余計な「を」を入れる”

言いたいことを効率的に伝えるために気を付けたいこと

会議やプレゼンテーション等で、複数の人に対して提案・調査結果・マニュアルなどを伝える際に、気を付けたいことを紹介します。今回は、伝えたいメッセージを効率的に伝えるための話し方について説明します。そのためにはまず、「シンプ続きを読む “言いたいことを効率的に伝えるために気を付けたいこと”

結婚か入籍か

「私、AとBは●月▲日に入籍致しました」という報告を見れば、ほとんどの人は「AさんとBさんが結婚したんだな」と理解するでしょう。しかし、「入籍」という言葉は「結婚」と同じ意味ではないのです。戸籍法上では、入籍とはすでに存続きを読む “結婚か入籍か”

「させていただく」使いすぎ問題

「させていただく」は「させてもらう」の謙譲表現で、誰かの許可を得て、あるいは誰かから便宜を図ってもらっておこなう行為を意味します。許可を出す相手や、便宜を図る主体に敬意を示す敬語表現です。 (1) ここに車を停めさせてい続きを読む “「させていただく」使いすぎ問題”