「酒は百薬の長」というのは本当か

「酒は百薬の長」という言葉があります。酒はどんな薬よりも効果があるという意味です。適量の飲酒は、ストレス緩和や食欲増進につながり、健康にプラスに働くと言われていました。しかし、最新の研究によると、飲酒量にかかわらずアルコール摂取はリスクがあるという証拠が示されているようです。

これまでの研究によって、アルコール摂取量の増加とともに、複数種類のがんのリスクが高まることが示されています。たとえ少量の飲酒でも、がんの発症率が高まるというのが重要なポイントです。1日にグラス1杯の飲酒をする女性は、1週間に1杯未満しか飲酒しない女性より乳がんの発症率が高いことがわかっています。アメリカがん協会は、飲酒を控えることが最善だとしたうえで、「飲酒をする場合は男性は1日にグラス2杯まで、女性は1日1杯までに制限すべきだ」と注意喚起しています。

2024年に厚生労働省から「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」が発表されました。このガイドラインでは、生活習慣病のリスクを高める量として、1日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上,女性20g以上を飲酒している人の割合を減少させることを目標としています。淳アルコール量20gというのは、ビールなら500ml、日本酒なら167ml(1合弱)、焼酎なら96mlくらいです。

上記のデータを見て、どう思うでしょうか。お酒が好きな人からしたら、「こんなの飲んだうちに入らないよ!」と言いたくなるかもしれません。私も割とお酒が好きなので、ビール中瓶1本、あるいは日本酒1合だけ飲んでおしまいというのでは、飲んだ気がしません。それだったら飲まない方がマシです。

アルコールは、筋肉にも悪影響を及ぼします。筋トレ後にアルコールを摂取すると、トレーニングの効果を最大30%も低下させる可能性があることが示されています。アルコールを摂取すると、摂取したタンパク質が筋肉へと合成させる機能が抑制されることがわかっています。アルコールが体内にあると、タンパク質が筋肉の修復と強化に向けられるべきところが、アルコールの分解に消費されてしまうのです。

私も筋トレをするのですが、トレーニングした日もお酒を飲んでしまいます。それによって、筋肉の成長が妨げられていることは理屈ではわかっているのですが、気にせず飲みます。「もし飲まなかった場合、こういう体になってます」という画像でも示されれば、飲酒を自重するかもしれません。しかし、結局「飲まなければどうなっていたか」というのを確かめることができないから、実感できないんですね。

とにかく、「酒は百薬の長」ではなく、ちょっとでも飲めば体に良くないということは確かなようです。ただ、それを理解してもやめられないんですよねー。

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