23歳の男性教諭が61歳の校長を叱責というニュースを見ました。教諭はクラス内で起きたトラブルについて校長に相談を持ち掛けたものの、その日は実現せず、相談は次の日の始業前になりました。その結果、教諭はクラスの朝の会に遅れてしまいました。教諭は遅れた原因は校長にあるとして、クラスで児童たちに謝罪するよう校長に要求したといいます。しかしその謝罪が教諭にとって納得いくものではなかったらしく「はっきり言ってください。私は子どもたちを守る責任がある」と大声で校長を叱責しました。これを見て泣き出す児童もいました。男性教諭は減給1か月の処分を受けたとのことです。
この情報だけ見ると男性教諭の行為は不適切と言わざるを得ないでしょう。校長がすぐに相談を受けられなかった理由や、翌朝の相談になって朝の会まで長引いた経緯はわかりません。しかし、仮に教諭が朝の会に遅れた原因が校長にあったとしても、児童の前で校長を叱責するのはNGです。
学校以外の一般的な会社で考えてみましょう。上司が不適切な行動をしたとして、他の人が大勢いる場所で部下が声を荒らげて上司に謝罪させる。どう考えても異様な行動でしょう。半沢直樹など、ドラマの世界であれば成立しますが、現実にやったらアウトです。
ここまで「校長に非があったとしたら」という仮定で話をしましたが、もちろんそうではない可能性もあります。校長もその場で相談に応じられなかった事情があったのかもしれません。また、相談が長引いて朝の会に遅れそうと思ったら、教諭側から「朝の会がありますので、相談の続きはまた改めてお願いします」と言えばいいだけの話のようにも思えます。児童の前で校長を叱責するくらいのメンタルがあるのであれば、その程度の対応はできそうな気もするのですが…
パワハラというと、上司から部下というパターンが多いのですが、今後はその逆、部下から上司へのパワハラも増えてくるのではないでしょうか。上司がちょっと強く言ったり、プレッシャーをかけるとすぐに「パワハラ」と言われる時代です。組織の幹部もパワハラには敏感になっています。それを逆手に取って強く出てくる部下もいるでしょう。