自分の話を割り込ませたくなる病

「夏休み、沖縄に行ってきたよ」
「沖縄、いいね。僕も去年沖縄に行ったんだけど、行ったらいきなり大きい台風が来てずっとホテルに缶詰め。何のために沖縄に来たんだって思っちゃった」
「・・・」

このような感じで、人の話を奪い取って自分の話をする人というのは少なくありません。なぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか。

私たちは自分の話をするのが大好きなのです。ある研究によると、日常会話のうち約6割は自分の話をしています。SNSになると、約8割が自分の話になります。

ハーバード大学で、このような研究が行われました。約200人の被験者を集めて、自分の意見や性格について話し合います。次に、他人の意見や性格についても話し合います。話をしているときに、MRIで被験者の脳波を調べてみます。

被験者が自分の話をしているとき、脳の3つの領域が活性化していることがわかりました。まず内側前頭前皮質。これは、自分について考えることに関連している領域で、予想通りの反応といえるでしょう。

残りの2つは、側坐核と腹側被蓋野という領域です。いずれも、中脳辺縁系ドーパミン系の一部で、セックス・ドラッグ・美食などの刺激と結びつく領域です。自分の話をするときに、これらの脳の領域が活性化するということは、自己開示や自分の経験談など、自分のことを話すことは、セックス等に匹敵する快楽であることを意味しています。

人の話を聞いていて、つい「それでいえば、私もこの前…」と自分の話を差し込みたくなるのは、やむを得ないことなのかもしれません。しかし、自分がそれをされたときにどういう気持ちになるか、ということを考えてみましょう。自分の話を割り込ませたくなったときは、少し冷静になって、「これをされたら相手がどういう気持ちになるか?」ということを考えるとよいでしょう。

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