暑くなってきて、蚊を見かける機会が増えてきました。夜、眠るために電気を消した後で例の「プーン」という羽音が聞こえるのは不快極まりないですよね。聞こえたらすぐに付近をパチン、パチンと両手を合わせますが、そんなでたらめな攻撃では当然蚊は仕留められるわけもなく、少しすればまた「プーン」という音が聞こえてきます。そうなると一旦起きて電気をつけて、蚊を仕留めるまで眠れないということになります。
多くの人が、蚊をたたくときに手を左右に合わせます。この方法だと、上か下方向で蚊に逃げられやすいそうです。実は蚊は左右の動きが苦手とのことです。したがって、蚊をたたくときは上下で挟む方が成功しやすいのです。
「O型の人は蚊に刺されやすい」という話を聞いたことがあるでしょうか。ある研究では、メスのハマダラカ20匹が入った箱に、いろいろな血液型の被験者の腕を入れるという実験が行われました。O型の人は約5か所刺されたのに対し、O型以外の人は約3.5か所しか刺されなかったという結果になりました。ところで、この実験の報酬はいくらだったんでしょうね。私なら最低でも3万円はもらいたいところです。
アカイエカがどの生き物から血を吸っているのか調べたところ、約75%がヒト、ブタ、ウシなどの哺乳類から、約19%がスズメやカモなどの鳥類からという結果でした。いずれにせよ、蚊は自分よりもはるかに大きい生き物から血を吸っていることがわかります。
普段、蚊は花の蜜や樹液を吸っています。産卵前のメスの蚊だけが、他の生き物から血を吸います。吸った血は産卵のためだけに使われるそうです。それにしても、なぜ蚊がこのような進化を遂げたのでしょうか。自分よりはるかに大きい生き物に近付いて、こっそり血を吸って離れる。これはなかなか危険なミッションです。そんなことをするより、樹液を吸っている方がよほど安全でしょう。
一説によると、蚊は体重に比べて大量の卵を産むため、タンパク質等の栄養が必須であり、樹液だけでは摂取できない分を血で補っているそうです。ただ、人間が進化して、効率的に蚊を仕留める蚊取り線香や殺虫剤を開発するとは思ってなかったでしょうね。