SNSのX(旧Twitter)を眺めていると、「FF外から失礼します」という一文を見ることがあります。なんとなく「部外者ですがコメントさせてもらいます」くらいの意味かと解釈していました。改めて調べてみると、「FF外」とは「フォロー・フォロワーの関係にない」という意味だそうです。つまり「FF外から失礼します」とは、「フォロー・フォロワーの関係にないのですがコメントしますね」くらいの意味なんですね。
2021年にあるブログで行われたアンケートによると、「FF外から失礼します」という枕詞を必要と考える人はだいたい4人に1人でした。多くの人は、そんな枕詞は不要だと考えているようです。
私も枕詞不要派です。XユーザーがFF外からのコメントをしてほしくないのであれば、そういう設定にすればいいだけです。Xにはそういう機能が付いています。「誰でもコメントできる」という設定にしているのであれば、「FF外から失礼します」などという枕詞は不要だと考えます。
他のSNSでも「通りすがりの者です」とか「突然失礼します」といった枕詞を見ることがあります。印象としては、最近は見る機会が減った気がしますが、それでもたまに見ます。「通りすがりの者です」と言われても、そもそもSNSというのはそういうものではないでしょうか。また「突然失礼します」というのも違和感を覚えます。コメントの前に「これからコメントします」と予備コメントをすればいいのでしょうか。
話題がそれますが、電話をとったときに「突然のお電話申し訳ございません」といった枕詞を聞くことがあります。これも不要だと思います。電話というのはだいたい突然来るものです。そのような枕詞はいらないから早く本題に入ってほしいものです。私はこの枕詞を聞くと、話を聞く気が30%ほど失われます。
実社会では、知らない人たちの会話に突然入ることはまずありません。電車で知らない人たちが、話題のネットフリックス作品について語り合っていたとします。あなたもその作品が好きだったとしても、「あれ面白かったですよねー」と話に入ることは普通あり得ません。
しかし、ネット社会ではそれが可能なのです。実社会でやれば「やばい奴」認定される行為をネット社会で実行に移すとき、「いきなり話しかけるのはマナー違反かも」と思う人もいるのでしょう。そういった人たちが、ワンクッション置くために「FF外から失礼します」という枕詞を考えたのではないでしょうか。
それにしても、本題に入る前の丁寧な前置きなのに「FF外」という略語を使うというのは、いかにもネット社会だなあという気がします。