心理的安全性が高い組織とは

かつてGoogleは、優れた結果を出すチームについて、その要因を調査しました。その結果、チームが成功するために最も重要な要素が「心理的安全性」であることがわかりました。

心理的安全性とは、他者の反応を気にすることなく自分の意見を表明できる環境を意味します。組織の中で「ここはこうした方がいいんじゃないか」とか「その意見は違うんじゃないか」と思う機会は誰でもあるでしょう。しかし、そこで自身の意見を表明できない場合もあります。表明できない理由は様々でしょう。理由として、「大勢に逆らいたくない」「生意気な奴と思われたくない」「自分はまだ独自の意見を表明できる立場ではない」といったことが考えられます。

心理的安全性が高い組織では、先に挙げたような懸念を気にすることなく、率直に自分の意見を述べることができます。人は自分の意見をいう機会を与えられた方が物事に積極的に取り組むようになります。

心理的安全性の高い組織にするためには、リーダーの積極的な取り組みが必要不可欠です。いくつかの選択肢がある状況で、リーダーが「プランAがいいと思うんだがみんなはどうかな」と聞いたとします。多くの場合、そこにいるメンバー全員が「確かにプランAでいいと思います」と同調するでしょう。しかしそれがメンバーの総意とは限りません。

本当はプランBやプランCの方がいいと思ったとしても、「リーダーに逆らう奴」と思われたくなくて同調するメンバーもいるでしょう。メンバーから本音を聞き出すためには、最初にリーダーの意見を表面しない方が良いのです。

「プランA、B、Cという3つの案があるのだが、みんなはどれがいいと思う?」
このように聞くのがベターでしょう。この聞き方であれば、リーダーの意見に左右されずメンバーの本音を引き出しやすくなります。

リーダーは「全員の意見を尊重する。ただし最終決定はリーダーの責任でリーダーが行う」というスタンスを徹底すべきです。リーダーの考えとは異なる意見が出ても、頭ごなしに否定してはいけません。リーダーの意見に反対を表明した人物に対しても「あなたの意見はしっかり受け止めます」と明言しましょう。そして反対者に関して、反対したからという理由で冷遇しないことが重要です。そうすることによって「地位にかかわらず自分の意見を述べてもいい」という風土が浸透するのです。

ある企業では、心理的安全性を確保するために以下のような取り組みをしています。会議の出席者全員が自分の意見を文書にまとめて提出します。文書は匿名で出席者に配られて、受け取った人は順不同で文書を読み上げます。こうすることによって、意見と地位を区別して考えられるようになります。組織の中の上位者がいった意見だから尊重するとか、下位者がいった意見だから軽視するといった弊害を防ぐことができるというわけです。

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