ゾンビについて考えてみた

映画やドラマには、暗黙の共通認識というものがあります。ゾンビが出てくる物語であれば、以下のような内容が共通認識になっているでしょう。

・ゾンビは肉体が腐りかけていて動きが鈍い
・ゾンビは生きている人間を食い物と認識している
・ゾンビの知能は極めて低い
・ゾンビは話せない
・ゾンビは音に反応する
・ゾンビは頭を破壊しないと止められない
・ゾンビに咬まれた人間はゾンビになる

この辺りは、どのようなゾンビものでも採用されている設定だと思います。しかし考えてみれば不思議です。ゾンビというのは実在しないので誰も見たことはありません。それなのに、映画やドラマで出てくるゾンビは総じて上に挙げたような特徴を持っています。

もし上に挙げた特徴から外れたゾンビが出てきたら、私たちは違和感を覚えるでしょう。例えば、普通に人間と会話できるゾンビ。人間と同じスピードで動くゾンビ。人間を食わずにその辺の草を食べるゾンビ。架空の存在であるゾンビに対して、私たちは「ゾンビはこうあるべき」という認識を持っているということです。ちなみに「走るゾンビ」は多くの映画で出てきます。

同じ架空の存在でも、宇宙人・ドラゴン・ケンタウロスあたりは、ゾンビほどディテールが固まってないと思われます。宇宙人であれば「宇宙からやってきた生命体」という設定だけは共通のものですが、物語で描かれる宇宙人の姿や性質は様々です。なぜゾンビだけ今日つのディテールがしっかり固まっているのでしょうか。

ちなみに私が一番怖かったゾンビものは、漫画『アイアムアヒーロー』です。生きている人間にリアリティがある。それがゾンビのリアリティにも拍車をかけています。自分の家の近くにもゾンビが徘徊しているんじゃないかと思って、読み進めるのが怖くなりました。

あとはゲームでいえば『バイオハザード3』。あれはゾンビというより「追跡者」が怖すぎました。圧倒的な凶暴性で主人公を追いかけ続ける「追跡者」。死にかけながら逃げ回っているときに「ちょっとこのゲームは続けられないかもしれない」と思ったものです。

ただ、私はあるときからゾンビに対する恐怖心に打ち勝ちました。ゾンビというのは肉体が腐っています。したがって、ゾンビ化してから1週間も経てば、体はボロボロに朽ち果てて歩くことすらできなくなるはずです。また、歯も弱っていますからたとえ咬まれても、歯の方が崩れ落ちるでしょう。特に夏場は腐るのも早いでしょう。夏場のゾンビ恐るるに足らずです。

そんな私が今更見ているのが『ウォーキングデッド』。10シーズン以上ある長編ゾンビドラマですが、ぼちぼち時間があるときに見ています。こちらは見ていてつらい展開が多くて一気に見るのが難しいのです・・・

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