友人関係を維持するコスト

交流が途絶えれば、人間関係は弱まります。その人に何かあったらすぐに駆け付けるレベルの大親友も、会わない状況が続けばただの友人になり、さらに合わないでいると単なる知り合いまでランクが下がります。

シカゴ大学のロナルド・バートの研究によると、友人関係が弱体化するスピードは思いのほか速いことがわかります。ある時点において、ビジネス上の友人同士だった2人が、1年後も友人関係を継続している確率は2割程度でしかありませんでした。3年経過してもまだ友人である確率は1割程度まで下がります。

地元の友人関係は、ビジネス上の友人関係よりも弱体化するスピードは遅いことがわかりました。それでも、1年経過して友情が続いている確率は6割程度、2年後は4割程度まで下がります。

地元の友人関係は、ビジネス上のそれよりも長期にわたって継続されるものです。また、利害関係抜きでの付き合いであることが多いでしょう。損得抜きで、長期に渡って築かれてきた友情は、弱体化しにくいということがいえるでしょう。

それでも、長期に渡って接触がなければ関係性は希薄になっていきます。私たちの周りを取り巻く環境は、常に変化し続けています。家族構成、家族との関係、所属する組織と組織内での地位、収入、生活などが変われば、話題や興味の対象も変化します。これまでウマがあった親友とも話が合わなくなることがあるでしょう。

定期的に接触することによって、話題や興味のズレを都度修正することが可能になります。接触の頻度が下がると、前回とのギャップが大きくなり、より疎遠になっていきます。

では、どれくらいの頻度で接触すればいいのでしょうか。心理学者のロビン・ダンバーによると、何かあったらすぐ駆けつけるレベルの大親友の関係を維持するためには、最低でも週1回は何らかの連絡を取り合う必要があります。お互いに子どもの世話を頼めるレベルの親友であれば、月に1回以上は接触する必要があります。

ずっと連絡を取り合っていなくても心ではつながっているーそんな関係が成立すれば理想的ですが、現実はそううまくはいきません。関係を維持するには、定期的に会う、電話する、メールする等の努力が欠かせないのです。

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