毎年夏の恒例行事、全国高校野球選手権大会が今年も甲子園でおこなわれています。通っているジムのモニターから流れる甲子園の映像を見てふと「出場チームの宿泊はどういうシステムになっているのだろうか」と疑問に思いました。そこでネットでいろいろ調べた結果を紹介します。複数のソースを見てまとめていますが、事実と違っている可能性もあります。あらかじめご了承ください。
春夏の甲子園大会と全国高校軟式野球選手権大会においては、ベンチ入りメンバーと監督、責任教師を対象に、1人1泊あたり8,000円の補助費が高野連から支給されます。もちろん宿泊費や滞在費が1人1泊8,000円では収まらないので、はみ出した分は学校側の持ち出しとなります。かつて補助費は4,000円だったのですが、2024年から8,000円に増額されました。
なお、応援に来る一般生徒や保護者たちの宿泊費や滞在費は、高野連の補助対象にはなりません。さすがにそこまで面倒を見たらお金がいくらあっても足りないでしょう。そのため、大量の応援要員を用意できるかは、学校や保護者の経済力にかかってくるといえるでしょう。
2016年の記事によると、高野連は代表校が宿泊するホテル・旅館等に対して35名上限で1泊2食付き1万円、昼食代1,000円以内に収めるように依頼しています。これは学校やその保護者の経済力によって、宿舎や食事のグレードに大きな差がでないようにするための措置です。2016年の記事なので、物価が高騰している2024年ではこの金額も上がっているかもしれません。
夏の甲子園は、一般的にホテルの需要が高騰する夏季休暇の時期に開催されます。1泊2食付きで3万、あるいはそれ以上の価格であっても宿泊する一般客はたくさんいるでしょう。そうした一般客を泊めるチャンスを見送ってでも、ホテル側が球児たちを受け入れる理由はなんでしょうか。
まず、利益度外視で球児たちをもてなしたいという気持ちがなければ、出場校を受け入れることはできません。利益のことだけを考えれば、一般客を受け入れた方が儲かるのです。また甲子園出場校が宿泊するホテルであるということが、対外的なPRになるという考えもあります。
甲子園出場校は、決勝まで勝ち進むことを想定して最終日まで宿舎を予約します。前評判が良くない高校であっても、1回戦で負けるつもりでスケジュールを組んだりはしません。しかし決勝まで残れるのは2チームだけ。それ以外の出場校は、途中で負けることになります。それは最終日までの予約をキャンセルして、途中で帰ることを意味します。
高野連から宿舎に対して、敗退したために途中で帰る場合はキャンセル料と取らないように、と申し入れがあるそうです。これは宿舎にとっては相当厳しい要望です。2~30名分の部屋を出場校のためにキープして他の予約を排除しているのに、それが負けたとたんキャンセルになりキャンセル料も取れないのですから。
とはいえ、敗退によるキャンセルがあっても丸損になるわけではなさそうです。以前は甲子園の掲示板に、出場校の宿泊先が掲載されていたそうです。甲子園で1日4試合が行われた場合、4校が敗退して帰郷することになります。遠方から甲子園へ観戦に来た客の一部は、敗退した出場校の宿泊先を掲示板で確認して、敗退により空きが出たホテルを予約するそうです。
ここ数年は、社会情勢を考慮して出場校の宿泊先が掲示されなくなったそうです。しかし、宿舎側が「〇〇県代表の〇〇高校をお迎えします」といった感じでSNSに掲載するケースがあり、一部の観客はそれを見て空きがでたホテルを探すようです。