元外務官僚で作家の佐藤優氏は、著書『組織を生き抜く極意』で、人の懐に入り込むポイントについて「3の数を意識して人脈のメンテナンスをする」と指南しています。
例えば会合等で知り合って、お近づきになりたいと目をつけた人がいるとします。佐藤氏の場合は、最初に会ってから一定期間の間に3回は会うようにします。最初に会ってから1か月以内にもう一度会う。それから3か月以内にもう一度会う。確かに、3か月の間に3回会えばその人のことは相当印象に残ります。
そのようにして3か月以内に3回会えたら、その後は3か月に1回程度食事をするなどしておけば、さらに関係性が深まり「人脈」になると佐藤氏は語ります。
最初、一定期間の間に複数回会うのが重要だと思います。一回会うことに成功しても、二回目の約束までに間が空きすぎると誘いづらくなってしまいます。半年も経てば「いま会おうといっても『なんで今更?なんの用で?』とか思われないかな・・・」と遠慮してしまいますよね。
佐藤氏は、2回目に会ったときにその人の持っている本を借りるという手法も紹介しています。そうすると、その本の話題で距離を縮めることができるし、本を返すという名目でもう一度会う機会を得られます。しかし、物を借りるというのはそれなりにハードルが高い行為です。
そこで、その人が好きな本、映画、テレビやネットの番組などを聞き出して「今度見てみますよ」と言っておくのもひとつの手ではないでしょうか。これなら貸し借りは生じません。また、「お勧めされたあの作品を読みました。今度その感想などもお話しできたら・・・」と次の約束につなげやすくなります。
そのようにした人脈を、自分のビジネスに活用したいと思うのは自然なことです。しかし、あまりがっつきすぎてもいけません。「結局自分が儲けるために近付いてきたのか」と思われては、相手の気持ちも離れてしまいます。佐藤氏は「相手のペースに合わせて、興味を持ってくれるのを待つ」と指南しています。
こういった点に注意して、人脈を広げていくとよいでしょう。