以前、日本不審者情報センターの表現方法が独特だという話をしました。今回はその続きです。日本不審者情報センターは、全国の不審者情報をリアルタイムで配信するウェブサイトです。
記事の書き出しはこのような感じです。
・白井市池の上1丁目で車上狙いが発生しました。
・泉市池田下町の路上で女子中学生への声かけが発生しました。
・北九州市小倉南区中貫1丁目付近で女子小学生への不審な接触が発生しました。
この辺りはまあ普通です。
・湯浅町湯浅の公園で中学生への菓子譲渡が発生しました。
「菓子譲渡が発生」というのは少し大袈裟な表現ではないでしょうか。この文章を入力しているパソコンでは、一発で「菓子譲渡」という変換は出てきませんでした。「菓子を渡そうとした」くらいでよさそうな気がします。
・横浜市鶴見区駒岡3丁目付近で男性による全裸が発生しました。
「全裸が発生」というのはかなり違和感を覚えます。どうしても「発生」という表現を使わなければならない決まりでもあるのでしょうか。ちなみに不審者情報センターによると、5月は国内で19件の全裸が発生しています(5月31日 16時21分現在)。
・川崎市幸区小倉の路上で女子小学生への通せんぼが発生しました。
「通せんぼ」というのはかわいい表現ですね。これまでの傾向から考えると「通行妨害が発生」とか言いそうなものなのですが、ここは「通せんぼが発生」なんですね。
何が何でも「発生」させたいのかと思いきや、動物の場合はそうでもないようです。
・甲府市山宮町付近にシカが出没しました。
・福岡市早良区四箇2丁目付近にサルが出没しました。
動物の場合は「発生」ではなく「出没」なんですね。「サルが発生しました」だとだいぶ意味が変わってしまいますからね。「サルが発生」というと何もない空間から突然サルが出てきたような印象になってしまいます。
しかしこういった不審者情報がどれくらい防犯に役に立っているのでしょうか。その効果を疑っているわけではなく、純粋に疑問に思っています。