人は深く考えることが苦手です。じっくり考える前に、ぱっと思いついた答えに飛びつく傾向があります。そもそも人以外の動物は、何かについてじっくり考えるということはないでしょう。目の前に食べ物らしきものがあったら、見た目やにおいなどで食べてもいいものなのかどうか、一瞬で判断する。茂みによくわからない生き物がいたら、自分にとって害があるのかどうか、一瞬で判断する。いずれもじっくり検討していたら、食糧にありつけなかったり、外敵に危害を加えられたりします。
人は物事をじっくり考えることができるのですが「生存のために素早く決断を下す必要がある」というポリシーが遺伝子に刻まれています。そのため、時間をかけて考えればわかるものも、浅い検討だけで安易な結論に飛びついてしまうのです。
そこで今回は、ぱっと思いついた答えが正解ではない、直感に反する問題を紹介します。
99%が水分でできているスイカがある。このスイカ1000kgを真夏にトラックで運んでいたのだが、渋滞で運搬に時間がかかり、目的地に着いたときにはスイカの水分の割合は98%になっていた。このとき、最初に1000kgあったスイカは約何kgになっただろうか。
※実際のスイカの水分含有量は約90%であるが「99%が水分のスイカなんてない」というツッコミはなしにしていただきたい。
多くの人は980kgから990kgの間くらいと考えるのではないでしょうか。しかし正解は500kgです。以下のように考えてみてください。
水分が99%あるスイカ1000kgの水分以外の重量は10kgで、スイカ全体の重量の1%を占めていす。目的地についたとき、水分以外の重量は10kgのままで、スイカ全体の重量の2%を占めています(到着時スイカの水分量は98%になっているため)。10kgが全体の2%ですから、スイカ全体の重量は500kgということになります。