得意な領域に専念するとみんなが幸せになる

太郎と花子は同じアパートの隣人同士です。話を単純にするために、家事は料理と掃除の2種類しかないものとします。太郎は1日分の料理を作るのに1時間、1日分の掃除をするのに2時間かかります。同様に、花子は料理を作るのに2時間、掃除をするのに1時間かかります。それぞれ毎日家事に3時間をかけていることになります。

ここで太郎は得意な料理に専念し、花子は得意な掃除に専念し、お互いの分もやってあげることにしたらどうなるでしょうか。太郎は2人分の料理を作るのに2時間、花子は2部屋分の掃除をするのに2時間かかります。それぞれ家事に毎日3時間かかっていたのが、2時間に短縮されました。このシミュレーションでわかるのは、それぞれが得意な領域に専念すると、全体の効率も上がるということです。

次に以下のようなケースを考えてみましょう。太郎は料理をするのに4時間、掃除に3時間かかります。一方で花子は料理に1時間、掃除に2時間かかります。花子は太郎と比べて、料理と掃除いずれにおいても早く終えることができます。太郎は料理よりは掃除の方が早く済ませられますが、それでも花子よりは時間がかかってしまいます。花子は料理と比べると、掃除は時間がかかりますが太郎よりは早い。

このケースにおいて、2人が料理と掃除の両方を行った場合、太郎はすべて終えるのに7時間、花子は3時間かかります。では太郎が掃除、花子が料理、それぞれが得意な領域に専念したらどうなるでしょうか。

太郎は掃除だけに専念すると、2人分の掃除を終えるのに6時間かかります。花子は料理だけに専念すると、2人分の料理を作るのに2時間かかります。分担しなかった場合と比較して、2人ともトータルの家事時間が短くなっています。

たとえ一方が他方と比べて優れていても、それぞれが自分の得意な領域に専念すると、どちらも利益を上げられることがわかります。

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