重力加速度とは物体を落としたときに、その物体の速度が単位時間あたりどれだけ速くなるかを表します。単位には加速度と同じm/s²が用いられ、Gという記号で表されます。地球上ではあらゆる生命や物体が1G(約9.8m/s²)の重力加速度を受けています。地球上のどの場所かで微妙な差はありますが、だいたい9.8m/s²と考えてよいでしょう。
2Gになると身体が重いと感じ、座っている場合は立ち上がるのが困難になります。さらにGが増すと視界の端から色彩がなくなっていきます。
普段の我々は心臓の強い働きによって、重力に逆らって全身に血液が送られています。しかしGが強くなると、心臓のポンプ作用よりも重力の方が強くなり、特に体の上部には十分な血液が送られなくなります。その影響がまず視界に出てくるのです。
4.5Gになると視界は完全になくなります。8Gになると強い重力によって腕や顔を上げられなくなります。12Gになるとほとんどの人は意識を失います。アメリカ空軍では7.5Gに16秒間耐えられないと戦闘機のパイロットになれないそうです。
通常の人間が立った状態で耐えられるのは3.5~4G程度です。寝ている状態であれば、頭に血もめぐりやすくなるため6~7Gくらいまで耐えられます。
現代のスペースシャトルは最大3Gくらいまで加速されるということで、これなら通常の人間でも耐えられそうです。しかし、昔のスペースシャトルはより強いGがかかっていました。
1983年にソ連が打ち上げたソユーズは、打ち上げの2分前に火災を起こし爆発しました。爆発の2分前に緊急脱出装置が作動し、2人の乗組員は上空1キロまで放り出されました。このとき乗組員には瞬間的に最大17Gの力がかかったといわれています。過酷な脱出劇でしたが、乗組員2人はどちらも無傷でした。
人間の耐久力ってすごい・・・