私生活や仕事において専門家の力を借りる機会があるでしょう。私たちは体の調子が悪ければ医師や薬剤師という専門家に頼ります。家、車、金融商品など大きな買い物をするときも、営業マンという専門家と話をして決めることになります。仕事においても、自分の知識では手に負えない問題に直面したときは、その分野の専門家に頼ることになります。
世の中には本物の専門家と専門家もどきが存在します。私たちはその分野に疎いから専門家に頼るので、頼っているのがニセ専門家であっても見破ることは簡単ではありません。専門家としての知識も経験も薄いのに、ハッタリと話術だけで生きている偽物を見極めるにはどうすればいいでしょうか。起業家のシェーン・パリッシュは著書『Clear Thinking』で専門家と専門家もどきの見分け方を指南しています。
①突っ込んだ質問に答えられない
専門家もどきの知識は浅く、自分が語っている概念を完全には理解できていない。根本的な原則、特殊なケースなどについて尋ねるとまともに答えられない。
②語彙を調整できない
自分が学んだ語彙でしか説明できないので、難解な専門用語だらけの説明になる。語彙の背後にある概念を完全に理解できていないので、相手にわかるような語彙で説明ができない。
③自分の知識の限界を知らない
真の専門家は自分が何を知っているか、そして何を知らないのかをわかっている。自分の理解に限界があることがわかっているので、自らの能力の限界に近付いているときはそれを相手に伝えられる。専門家もどきは、自分が理解の及ばない領域に足を踏み入れていることがわからない。
「語彙を調整できない」というのはよくわかります。本当にその分野を理解している専門家は、素人でもわかるように語彙を組み替えて説明できるんですね。
また「知識の限界を知る」というのも重要なことです。専門家もどきは自分の手に負えないところに足を踏み入れても、それがわからない(あるいはわかっていても言えない)のです。その結果、お互いに無駄な時間を過ごしてしまいます。内容によっては生命や財産に大きな危険が及ぶこともあります。
「ここからは私の能力の及ばないところなので別の専門家を紹介しましょうか」と言ってくれた方が、依頼する側としても助かります。またそういう専門家は信頼できると思うので、別の機会があれば頼ってみようと思うでしょう。
専門家の力を借りる際は、以上のことを参考にしてみてはいかがでしょうか。