極太タイヤの自転車風原付

ここ最近、太いタイヤで異様に速く走る自転車を見かけます。そういった自転車の中には、「ペダル付原動機付自転車」もあります。

「ペダル付原動機付自転車」と「電動アシスト自転車」は別物です。道路交通法によると、電動アシスト自転車は最高速度が時速24kmと定められています。また、時速10km未満の場合、アシスト力は人力の2倍以下としなければならない、といった制限も設けられています。

こうした基準を超えるものは、一般の自転車ではなく「ペダル付原動機付自転車」と定義されます。こうなると、原付バイクと同様に運転免許証の携帯、ヘルメットの着用、ナンバープレートの設置などが必要となります。

「ペダル付原動機付き自転車」は、その存在自体が違法というわけではありません。運転免許不携帯、ヘルメット付着用、ナンバープレートなしで乗るのが違法になります。また、原付バイクと同じ扱いですから、歩道を走れば違法となります。一般の原付バイクに必要な手続きや装備を整えれば、原付として一般道を走ることは可能です。

今年の道交法改正によって、特定小型原動機付自転車は、16歳以上であれば免許がなくても乗れるようになりました。これには、条件を満たす電動キックボード等が該当します。ペダル付原動機付自転車とは別物です。

2023年8月17日更新の警視庁が公表しているウェブページでも、「ペダル付原動機付自転車は自転車ではなくバイクです」と注意喚起しています。また、原動機を使用しないモードに切り替えて、人力のみで走行したとしても、一般の原付バイクを運転しているのと同じ扱いになると明記されています。

これはあくまで私の経験に基づく主観なのですが・・・と前置きをして話します。ペダル付原動機付自転車に乗っている人は、比較的若い世代が多く、ファッションにも気を遣っていそうな風貌をしています。ペダル付原動機付自転車に乗って、スーパーに買い物に行く主婦というのは、あまり見たことがありません。また、相対的に運転マナーが悪い人が多いような気がします。

まず、かなりの確率で赤信号を無視します。特に、交差点ではなくて横断歩道があるだけの信号では、信号無視率が跳ね上がります。青信号の歩行者が横断歩道を渡っているのに、その間を縫って直進する自転車を何度も見かけたことがあります。彼ら彼女らには「赤信号は注意しながら進むことができる」という特別ルールが適用されていると言わんばかりです。

彼ら彼女らの一部はノーヘルで、車道が混んでいると歩道を走ります。歩道を走っているときは、多少スピードを抑えているにしても、それでもかなりの速度で走っていることが多いです。向こうからすれば、ぶつからないように操作しているのかもしれませんが、歩行者からすると結構恐怖を感じます。

ペダル付原動機付自転車による事故も発生しています。2022年6月、ペダル付原動機付自転車が路面電車と衝突するという事故が起きました。ペダル付原動機付自転車に必要なナンバープレートは付いておらず、運転手はノーヘルだったそうです。当時のニュース記事によると、運転手が赤信号で侵入した可能性が高いとみて調べを進めていました。

2021年10月には、無免許でペダル付原動機付自転車を運転していた男が、自転車の女性をはね、女性は指を切断する大けがを負うという事故が発生しました。男は「自転車同士の事故」と虚偽の報告をしていたそうです。後になってウソがばれ、自動車運転死傷行為処罰法違反(無免許過失運転致傷)容疑で逮捕されました。

2023年7月には、ペダル付原動機付自転車を無免許で運転したとして、会社員の男が逮捕されました。男は同年3月に、乗用車と衝突する事故を起こしていました。その際、警察官が現場に到着するまでに別の人物が原動機を取り外して、持ち去る様子が乗用車のドライブレコーダーに映っていたことが発覚しました。事故直前には、ペダルをこがずに時速約20kmで走行している様子が近くの防犯カメラに映っていたそうです。

おそらく、原付による事故になるよりは、自転車によるものとした方がまだ罪が軽いと思って、姑息な工作をしたのでしょう。警察が来る前に原動機を持ち去ってくれる知り合いがいるということで、人脈だけはすごいですね。私など知人・友人・親戚縁者にかけあっても、そんな工作をしてもらえる人などいません。

今後は、販売時に免許の確認をする等の対応をするとともに、違法な乗り方をしている運転手の取り締まりが必要となるでしょう。

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