カフェをよく利用する人は実感していると思うのですが、最近どこもカフェが混んでいます。特に都心のカフェはいつも混雑していて、満席で入れないことも珍しくありません。
そんなに混んでいるなら、カフェ業界は伸びているのかといえばそうとも言い切れないようです。厚生労働省が2021年に発表した資料によると、喫茶店業界の市場規模はここ20年間は1.02~1.28兆円と、ほぼ横ばいで安定しています。
ドトールコーヒーやエクセルシオールカフェなどを運営する株式会社ドトール・日レスホールディングスの決算情報によると、2020年2月期の売上は1,311億円でした。2021年2月期は、コロナの影響を大いに受けた結果、961億円と激減しました。2022年2月期は持ち直して1,093億円。レストラン事業や洋菓子製造事業など、カフェ以外の部門も含めた売上額という点には注意が必要です。とはいえ、カフェ部門はグループの大きな柱でしょうから、カフェ部門単体の売上推移も全体と大きくは変わらない傾向であると予想されます。
カフェ業界は売上が順調に伸びているわけではないにもかかわらず、店内の混み具合はコロナ前の1.2倍~1.5倍くらいになっているように感じます。その要因は、店内の滞在時間が伸びたことにあると思います。
カフェに入って客席を見渡すと、一人客のほとんどはパソコンかスマホを使っています。ふたり以上の客でもそれぞれパソコンを出して打ち合わせしている光景をよく目にします。コロナがきっかけでリモートワークが広がり、カフェで仕事をする習慣が根付いたのでしょう。その結果、ひとりあたりの滞在時間が長くなり、「混んでいるけど売上は伸びていない」という状態につながったと考えられます。
店側も対策をとるようになりました。エクセルシオールカフェの一部店舗では、オーダー時に「1オーダーにつき90分まで」という内容のカードを渡されます。このカードをテーブル上のカードホルダーに設置して、時間を過ぎるとスタッフから声を掛けられる仕組みです。実際、時間を過ぎたらすぐにスタッフが注意するわけでなくても、このようなカードを渡すことで長時間滞在に対するけん制になります。ビジネスライクで少し味気ない感じもするのですが、店も商売でやっていますからしょうがないですね。
最後に、都心でも比較的座席に余裕があるカフェについて。土日祝日のオフィスビルに入っているカフェは狙い目です。平日はオフィスの利用者や周辺で働いている人で混んでいるのですが、休日はガラガラなことが多いのです。
また、平日休日問わず、喫煙席があるカフェでは喫煙席が空いている場合があります。一般席は大混雑なのに喫煙席は半分くらいしか客がいないという光景も目にします。そんなとき、私は非喫煙者ですが、あえて喫煙席に座ることがあります。
紙たばこが主流だった時代は、いくら空いていても喫煙席はノーサンキューでした。自分は吸っていないのに、煙の臭いが服にまとわりつくんですよね。今は喫煙席でもだいたい加熱式たばこ専用になっていて、臭いも紙たばこよりはマイルドなので耐えられます。話題はそれますが、紙たばこ吸っている人ってめっきり見なったなあ、とこの記事を書きながら思いました。