細かく刻んでゴールに近づく

新しいことにチャレンジするときは、暫定でもゴールを決めるとよいでしょう。英語(あるいは他の外国語)を勉強したいと思っている人は多いですが、「英語の勉強をする」ということだけを目的にすると長続きしにくいでしょう。「英検〇級合格」「TOEIC〇〇〇点達成」「アメリカ人の同僚と英語で仕事の会話ができるようにする」などのゴールが決まっていれば、それに向けて頑張ることができます。

ゴールを決めたら、ゴールまで何段階か中間目標も設定しましょう。「アメリカ人の同僚と英語で仕事の会話ができるようにする」というゴールを定めても、それだけでは具体的に何をすればいいか明確になっていません。

STEP1 同僚と英語で簡単なあいさつを交わす
STEP2 同僚と英語で5分程度の日常会話をする
STEP3 同僚とメッセージアプリを使って英語で仕事のやりとりをする




STEP n 同僚と英語で仕事のやりとりをする

このように細かく段階分けすると、自分が今どの地点にいて、何をすべきか明確になります。また、少しずつレベルアップしていくので無理なく達成感を味わいながらゴールに向かっていくことができます。

ゴールまで段階を踏んで近付く方法は、恐怖症の克服でも利用されています。世の中には、「クモ恐怖症」の人がいます。クモがいたら半径3m以内に近寄れないとか、家にクモがいると思うと何日も中に入れないという人がいるのです。そうした人たちのために、段階的に恐怖心を取り去る「エクスポージャー療法」という方法があります。クモの場合は、以下のような段階を踏みます。

STEP1 ケースに入ったクモから役1.5mの距離に立つ
STEP3 蓋が締まっているケースに入ったクモに手をかざす
STEP9 厚手の手袋をした手の上でクモを這わせる
STEP14 素手の上にクモを這わせる

クモ恐怖症の人に、いきなり素手の上にクモを這わせようとしたら断固拒否するでしょう。しかし、上に示したように細かくレベルアップしながらクモに慣れさせると、自分の手をクモが歩いても平気になるのです。

あるエクスポージャー療法の記録によると、クモ恐怖症だった被験者全員がSTEP14まで到達したそうです。最終段階まで進むのにかかった時間は平均2時間。実験を始める前までは3m先にクモがいるだけで逃げ腰だった人が、クモと直接触れ合っても平気になるのです。

「新しいことを始めようと思っているけど続けられない」「苦手なことを克服したい」といった悩みを持っているのであれば、いきなりゴールを目指すのではなく、少しずつレベルアップしながらゴールに近づいていくといいかもしれません。

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