丁寧さと率直さの狭間で

とあるコンビニでこんな掲示を見かけました。「感染症対策のため、当面の間イートインコーナーの使用をご遠慮いただいております」。ものすごく遠まわしな言い方ですね。店側の意思でイートインコーナーを閉鎖しているのだから、「当面の間イートインコーナーは使用できません」と言えばいいと思うのです。「使わせようと思えばできなくもないけど、空気読んで遠慮してね」という雰囲気が伝わってきます。

いつも通っているジムでは「携帯電話での通話は禁止となっております」というアナウンスが定期的に流れています。「自分の意思ではどうしようもない大きな力によって、通話することができなくなっているんです」というニュアンスを感じます。そのジムの方針としてそのように決めたのであれば、「携帯電話での通話は禁止です」と堂々と言えばいいんじゃないでしょうか。

いずれのケースでも、より直接的な言い方をしたとしても何の問題も起こらないでしょう。しかし、万が一にも「客に対して失礼なもの言いだ!」という人が出てきたら面倒だから、なるべく当たり障りのないような表現になってしまうのでしょう。そのようにしてどんどん表現が遠まわしになっていくと、今度は「回りくどくて何が言いたいかわからないぞ!」と怒る人が出てこないのでしょうか。そうなると丁寧に言え派とはっきり言え派の板挟みになって店側も苦悩するかもしれません。今のところ後者が少数派なのでそのような問題は発生していないようですが。ふと、そんないらぬ心配をしてしまいました。

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