ダブルの指示で相手を操る

人から指示されるのは嫌なものです。家族に「部屋を掃除して」などと指示をされたとき、反発して無視したという経験は誰でもあるでしょう。掃除をする必要があるのはわかっているものの、人から指示されるとムッとして反発したくなるものです。

「部屋が汚いとみっともないよ!」「このままじゃゴミ屋敷になるよ!」などと、掃除すべき理由、掃除しないことによるリスクを説いてもあまり効果はないでしょう。ここで、相手に抵抗されることなく指示に従わせる方法を教えましょう。「同時に2つの指示をする」のです。

例えば「リビングに行って、部屋を掃除して」「掃除機を取って、部屋を掃除して」と言うのです。単に「部屋を掃除して」だけだと、反射的にその指示に逆らおうという気持ちが芽生えます。しかし、2つの指示が同時に出されると、相手はどちらの指示に抵抗すべきかわからなくなって、結果として両方の指示に従ってしまいます。

以下の3つのケースを見てみましょう。AとBは実質同じことを言っているのですが、AよりもBの方がマイルドな印象を受けて、従おうという気持ちになりやすいのではないでしょうか。

▼おしゃべりばかりして仕事をしない部下に
A「そろそろおしゃべりをやめましょう」
B「そろそろおしゃべりをやめて仕事に取り掛かりましょう」

▼玄関でグズグズしている子どもに
A「早く学校に行きなさい」
B「早く靴を履いて学校に行きなさい」

▼職務質問にて
A「カバンの中を見せてください」
B「カバンを開けて、中を見せてください」

相手にきつい印象を与えることなく、自分の意図通りに動いてもらう「ダブルの指示」を日常生活の様々な場面で活用してみてはいかがでしょうか。

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